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ミニバのコーチのぼやき


by kikuna-pekopeko

南木佳士

南木佳士(なぎけいし)という作家がいる。
先日、「こぶしの上のダルマ」という小説を読んだ。
主語のない語り口で抑制の効いた静かな語り。
全然期待しないで、先入観もなしに読んだ。
ところがこれが大当たり。
静かに感動した。
若いときに読んでも私にはこの本の良さは分からないだろうと思った。
私のこの年になるとしみじみ染み込む文があるもんだと思った。

この人の本、本屋になかなか置いてなくて、
トレッサの有隣堂に「阿弥陀堂だより」があったので買って読んだ。
これもすごく良い。
非常に行動的というものではなく、生活の半径はすごく小さいんだけど、
身体性のある生活ぶり。
風景や匂いや色が、読み手の好き放題想像できる。
精神安定剤的な本ですね。
同年輩の方々にはお勧め。
読書の秋にふさわしい。
Commented by 所長 at 2008-11-12 21:17 x
ナギケイシはうちにも何冊かあるので
(同年輩なので)
よかったらお貸ししますよ~
「阿弥陀堂だより」って映画にもなりましたよね、
見てないけど。
Commented by ラッキー at 2008-11-12 21:21 x
間違えた↑
ここでは所長ではなく、ラッキーでした。
Commented by ペコペコ at 2008-11-13 07:32 x
有隣堂であと「冬の水練」を買っておいたので、
「阿弥陀堂だより」と「こぶしの上のダルマ」以外のを貸してつかぁさい。
所長、じゃなくてラッキーさんいてくれて、ラッキー!!
Commented by ラッキー at 2008-11-13 21:52 x
ところがー!
先月、姪の結婚式で帰郷した際、義父にあげちゃったんだって~ナギケイシの本。義父も読書好きなんで。

ごめんなさいね~あんまりラッキーでなくて。
またなにか御所望のご本ありましたらなんなりと。
Commented by ペコペコ at 2008-11-13 22:33 x
ああ~~ん、惜しかったなぁ。
でも、ハルに借りた「のらや」はちょうど読みたかった本だったので、
持って来てくれた時、ちょっとビックリした。
あれぇ、私読みたいって話したんだっけ?とかまた一人でボケてたりした。
by kikuna-pekopeko | 2008-11-12 15:56 | Comments(5)